手順1: Twilio Functionの作成
この手順ではTwilio Functionsを用いてサーバーレス実行環境を作成します。
Twilio FunctionsはWebhook(Webアプリケーション)を利用する方法に比べて次の利点があります。
- サーバーレス実行環境を利用できるため、ローカル環境や別のクラウド環境でWebアプリケーションをホスティングする必要がない。
- セキュアかつ、オートスケーリング機能が提供されている。
- Twilio RESTヘルパーライブラリーが環境にあらかじめ組み込まれている。
手順2-1: サービスを作成
Functions and Assetsを直接開くか、Explore ProductsからFunctions and Assets
を選択します。
Overview画面からCreate Service
ボタンをクリックし新しいサービスを作成します。
最初にサービスの名前を入力します。この名前はURLの一部として利用されるため、そちらを意識し設定してください。
2-2: Functionを追加
新たにサービスを作成するとUIベースのエディタ画面が表示されます。画面のAdd +
ボタンをクリックし、Add Function
を選択します。
Functionのパス設定を求められます。ここではアクセストークンを生成するため/token
と設定します。
デフォルトでここで作成したFunctionはProtected
と設定されます。この場合、Functionの実行には有効なTwilioリクエスト署名が必要となり、外部からのアクセスを抑制できます。今回のハンズオンでは実行結果を簡単に確認するため、FunctionパスをPublic
と設定します。
FunctionパスのアクセスレベルをPublic
と指定した場合は外部からのリクエストを全て許可することになります。今回のアクセストークンと自分が保有するTwilio番号を使うと音声通話の発信・着信が可能となるため、トークン発行の前に認証する、トークンの生存期間を可能な限り短くする、などの対策が必要となります。
作成したFunctionにはあらかじめ下記のコードが実装されています。この例はコメントを日本語に意訳し、必要に応じて追記しています。
// これは新しいfunctionです。左のパスを変更できます。
exports.handler = function(context, event, callback) {
// このfunctionで返すTwiMLの例です。
let twiml = new Twilio.twiml.VoiceResponse();
// Hello Worldと発音します。
twiml.say('Hello World');
let variable = 'welcome!';
// コンソールにログを残すこともできます。
console.log('error', variable);
// callbackを返し、functionの呼び出しを終了します。
// 正常に終了した場合は、第1引数はnullになります。
// 必要に応じてTwiMLなど第2引数以降で返します。
return callback(null, twiml);
};
ハンドラーの中身を次のようにクリアします。
exports.handler = function(context, event, callback) {
return callback(null, twiml);
};
次の手順ではこのハンドラーでアクセストークンを作成します。