手順2: CLIを使った電話の着信設定と発信
はじめに
この手順では、購入した電話番号を使った音声通話の着信の応答設定と発信をCLIで設定・実行します。
この手順を進めるための前提条件
- Twilio CLIがすでにインストールされており、音声通話が可能な電話番号を購入済みであること。
2-1. 購入済みの電話番号を確認
次のコマンドで購入済みの電話番号を確認します。
twilio phone-numbers:list
番号購入時にも表示されたSID, Phone Number, Friendly Name
が表示されます。この中で、E.164フォーマットで表示されているPhone Number
を控えておきます。
SID Phone Number Friendly Name
PNxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx +12xxxxxxxxx (2xx) xxx-xxxx
2-2. 着信応答の設定
Twilioは着信応答時にTwiMLと呼ばれているマークアップ言語で応答メッセージを設定できます。この場合は、--voice-url
で TwiML がホスティングされているURLを指定できます。
次のコマンドをご自身のTwilio番号に変更し設定してください。
twilio phone-numbers:update +12xxxxxxxxx --voice-url https://demo.twilio.com/welcome/voice/ja --voice-method GET
実行結果が表示されます。
SID Result Voice URL Voice Method
PNxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx Success https://demo.twilio.com/welcome/voice/ja GET
このTwilio番号に電話をかけてみてください。
トライアル版の場合は最初にトライアル版を利用中であるというメッセージが再生されます。全文は下記の通りです。このメッセージはスキップできません。
You have a trial account. You can remove this message at anytime by upgrading to full account. Press any to execute your code.
メッセージの再生後に何かキーを押すと指定したメッセージを再生できます。日本語のメッセージが再生されることを確認しましょう。
2-3. 検証済み番号にTwilio番号から発信
Twilio CLIを用いて電話を発信する場合は、api:core:calls:create
コマンドを使用します。その際、--from
に先ほど控えたTwilio番号を、--to
に発信先番号を指定します。接続後に再生されるメッセージはTwiMLで定義する必要があり、そのTwiMLがホストされている場所を--url
で指定します。
下記のコマンドをご自身の番号に変更し、実行してください。
twilio api:core:calls:create --from +12xxxxxxxx --to +81xxxxxxxxxx --url https://demo.twilio.com/welcome/voice/ja
コマンドや番号が正しければ、キューに追加された状態が表示されます。
SID From To Status Start Time
CAxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx +12xxxxxxxxx +819xxxxxxxxx queued null
自分の番号に着信があり、先ほどと同じメッセージが再生されることを確認してください。
さて、トライアル版の場合は、検証済みの番号にのみ発信が可能であるという点に注意が必要です。検証済みでない番号に発信すると、下記のようなエラーメッセージが表示されます。
» Error code 21219 from Twilio: The number +818xxxxxxxxx is unverified. Trial accounts may only make calls to verified
numbers.. See https://www.twilio.com/docs/errors/21219 for more info.
- 関連リソース